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【オリオリスープ】温もりと安らぎを感じるスープ漫画を通して思う、自分を労わるということ

まだまだ冷えを感じるこの季節、温かいものを口にするとほっとして気持ちまで満たされるような感じがしますよね。
 
▼こちらのオリオリスープという漫画には、月ごとにおすすめの汁物(スープだけでなく、飲み物・麺類などを含めた汁気の多いもの全般)が紹介されています。
可愛い女の子が美味しそうにご飯を食べている絵だけでも充分癒されますが、レシピが公式クックパッドで公開されていたり、意外とシリアスなストーリー展開だったりと、読み応えがあって面白い!
 
 
▼漫画でこんなに付箋を貼ったのは初めてかも。
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タイトルに込められた優しさを伝えたいのと、最近自分で自分の心身を回復させる『セルフよしよし』について考えていたので、記事にしてみました。
 
▼1巻あとがきより
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  • 丁寧に生きるために、丁寧に作る 
 
大人になるにつれて、何かに歯を食いしばって耐えたり、しれっと嘘を吐いたりすることが上手くなって。
 
そんな自分に嫌気がさしたり、自分を嫌だと思う自分がさらに嫌になったり。
 
食べることは生きることだとは思うけど、そのエネルギーすら湧いてこないことだってある。
 
この本の主人公は、年に一度休みをとって丁寧にブイヨンをとることで、食べるということの意味を思い出します。
 
そこまでは出来ない私が最近よく作るのが、2巻に出てきた冬野菜のミネストローネ。
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オーディオブックを聞きながら野菜を刻みつつ、様々な考え事を、浮かぶにまかせ、消えるにまかせ。 

反応しない練習  あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

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手と耳で別々のことをやっていると、それほど深刻に思い悩まずに済む。
 
しかも料理と教養という、体にも心にも栄養となる生産物が手に入る。
 
追っても仕方のない妄想は追わず、心のなかで駄々をこねる自分の気を上手く反らす方法を見つけることも大事だと思いますよ。

 

心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 (単行本)

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  • 頑張り続けるための、少しの手抜き
 
そんなこと言ったって疲れたんじゃ!
丁寧にやる余裕なんてない!
もっとガツっとパーっと行きたいの!
 
そういうときは思い切って手を抜いちゃいましょう。
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一人暮らし経験者のほとんどは、こだわりのインスタントラーメンレシピがあるよね?
 
個人的には、うまかっちゃん辛子高菜味+豆板醤+大量の野菜+溶き卵の組み合わせがマイフェイバリットレシピだから、ぜひ試してみて欲しいけど。
 

 

これを全部バーっと一人用土鍋にぶち込み、「で、でも野菜はちゃんと食べてるもん!」と自分へ言い訳しながらガツガツ食らう背徳感。
 
日頃ちゃんと考えて食事して、それなりの健康が保てているのだったら、たまには栄養バランスやカロリーより優先するものがあっても良いんだよ!
 
 
 
  • 『セルフよしよし』のすすめ
 
「誰かのためなら必死になれるけど、自分のためだけならどうでも良いや」と思いがちな人って結構いると思いますし、私も極論を言えば、自分の患畜のためなら寿命が縮んでも構わないと思っているタイプですが。
 
 
げっそりやつれてフラフラしているような人に、あなたやあなたの大切な人の命を預けたいと思いますか?
 
どよ〜んとしていて自己否定ばかりするような人に、あなたの深刻な悩みを打ち明けて一緒に解決して欲しいと思いますか?
 
あなたが幸せでいて欲しいと願う人達は、あなたが不幸でも笑顔でいられるような人達だと本当に思いますか?
 
 
決して、出来ないことを責めたいわけではありません。本当に追い詰められると、そこまで気を回す余裕もないでしょう。
 
でも、自分の痛みも不安も自分だけのものだから、少しでも自身を労わる方法が見つかれば、と勝手ながら思うのです。
 
 
 
  • セルフよしよし具体例
 
①駄々をこねる子どもと接するように自分に対応する
 
どんなに高度な悩みであっても、感情的には「もうやだー、(自分も含め)みんなきらいー」くらいに単純なものだったりするんですよね。
 
そんなときは「うるさい!」と怒鳴って黙らせるより、「よしよし、ご本読む?」とか、「ちょっとお外行こっか?」とか実現可能な範囲で駄々っ子が納得するラインを探ってみる。
 
大事なのは、モノで釣ることじゃなくて、自分の感情を否定せずに認めてあげること。
 
 
②どんなに自暴自棄になっても、自分の心身のためにならないことはやらない、と決める
 
子どもがぐずる度にオヤツを大量にあげてたら太るし、健康にも精神的にも良くないですよね?
 
対象が子どもではなく大人の自分なので尚更誘惑も多く、選択の幅も広い。
 
大人の財力と悪知恵で駄々っ子の我儘をそのまま聞くのではなく、大人の余裕と分別を持って欲求の本質を客観的によく見極めてください。
 
「うぉー、今夜は酒を浴びるほど呑むんじゃー!」が意外とまったりお茶を飲むことで解消されたりしますよ。
 
 
③「自分がもし心優しい〇〇だったら…」という妄想で行動してみる
 
2次元でも3次元でもオリジナルの存在でもいいんですが、自分で自分を大切にできないんだったら、他人になりきってみよう、という作戦。
 
例えば、優しくて余裕があって下心のない素敵なおじ様なら、前後不覚になるまで酔わせたりせず、▼美味しいお酒をちびちびやりながら、ゆっくりと話を聞いてくれるはず!とか。
 

 

気のいい食堂のおばちゃんなら、▼愛情のこもったバランスの良い食事を食べさせてくれるよね!とか。
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この理想像を他人に押し付けたり押し付けられたりしたらツラいけれど、自分の中で遊びとして取り入れる分には面白いですよ。
 
 
楽しんでやっているうちに、いつか本当に必要なときに、大切な誰かの素敵なおじ様や気のいいおばちゃんになれるかもしれないしね。
 
 
  • 最後に
 
 オリオリスープに出てくる登場人物達も、人との距離の取り方が分からなかったり、仕事が上手く行かなかったり、寒さにめげそうになったり、自責の念から捨て鉢な行動に走ったり。
 
でも、食べることを通して、周りに感謝すること、人に助けを求めること、自分を粗末に扱わないことを少しずつ学んでいきます。
 
苦みを知ることで、旨味が深まることもある。
料理も人生も。
 
自分なりのセルフよしよしを追求することで、人生の旨味をより深めていけたら、と思いました。

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