早寝早起き、適度な運動、バランスの良い手作りごはんに細かい所まで行き届いた掃除…。
頭の中では「これやった方が良いんだろうなぁ」と思いつつ、ついつい後回しにしがちなことってありませんか?
今回、その問題について対処すべく「やるべきことに値段をつけて、その報酬を自分へのお小遣いにする」という方法にチャレンジしてみました!
その方法に至るまでの過程や細かなルール、やってみて分かったことなどをお伝えします。
バレットジャーナルを数ヶ月やってみたものの…
気になっていることを毎日箇条書きにして、チェックしていく方法。
オリジナルで似たようなことは手帳にやっていたけど、数ヶ月前からは本やネットで調べたりして本格的にやってみました。
そして分かったこと。
あれ私同じことばっか書いてない?
その日のうちにやらなきゃいけないことはやってるんですが、結局「いつかやろう」と思っていることは後回しにしたまま。
ただ漫然と書き記すだけでは私のやる気に火をつけることは難しいようでした。
ハビットトラッカーの導入
バレットジャーナルにもあるんですが、習慣にしたいことを書き出して何回できたかチェックしていく方法。
とりあえず1ヶ月、目標を定めてやってみました。
最初の1ヶ月は楽しかった。
すごく頑張って目標も達成できた。
自分やるじゃんって思った。
でも、途中で飽きたんですよね。
次の1ヶ月まで続くようなモチベーションは保てなかった。
報酬効果をつけることにした
上記2つの挫折を体験して、次はやる気が出るようにご褒美を設けることにしました。
最初は「掃除3回でアイス1個」のような、景品にしようとしたんですが。
やること別に景品を設定するのがめんどくさい。
続けていくうちにそこまで欲しくないというか、別にいいやって思ってしまう。
そこで思いきってお小遣い制度を導入。
やりたいことの難易度別にポイントを割り振り、1P=100円として嗜好品や美容品等の費用に充てるというもの。
いくらミニマリスト志向の私でも、最低限の食事と水だけで生きているわけではありませんから、良い感じに自分を追い込むことができました。
こちらの本にある「ご褒美」「遊び心」「強制力」と、「理想モデル」「目標設定」を合わせたような形です。
お小遣い制のマイルール
- 1. 「やりたいけどつい後回しにしがちなこと」を列挙
部屋も綺麗にしたいし、身体ももっと鍛えたいし、本も読みたいし、勉強も…、と頭の中でモヤモヤしていることを全部書き出しましょう!
コツとしては、なるべく細かく書いていったほうが後の作業がやりやすいです。
- 2. 難易度別にポイントを割り振る
「床にクイックルワイパーをかけるのは1P、エアコンのお掃除をするのは5P…」というように、作業毎にポイントを割り振っていきます。
難易度というのは、心理的ハードルだったり、行動頻度だったり。
直感的に「あ、これはめんどくさいな。あんまりやらないな。」と思うものには高ポイントを付与します。
- 3. 目標とその金額を書いておく
「バッグ〇〇円」とか「旅行〇〇円」のように、欲しいものとその金額を書いておきます。
更に「何月何日まで!」と期日を設定しておくとやる気アップ。
「何も欲しいモノがない…」というミニマリストの方は、コーヒー等の嗜好品や趣味の費用、それすらないという方は思いきって生活費に充ててみるのも良いかもしれませんね。
「今月これをやらないと電気が止まる!」とかまで自分を追い込めたら最高にクール。
そして、必要金額に応じて1Pあたりいくらにするのか設定します。
この価格設定が低すぎてもやる気をなくすし、高すぎてもすぐ目標を達成して面白くないので絶妙なラインを見極めてください。
ちなみに私が欲しいものは数百円〜数千円くらいなので1P=100円にしています。
- 4. あとは実行するのみ!
「いつ、何をやってもいいけどなるべく最短で」を意識すると、そのときの都合に合わせて効率よく動けるようになります。
予定に縛られることが嫌いで気まぐれな私には、「毎日〇〇分だけやる!」とか、「今月はこれだけやろう!」とか決めるよりは、「できるときに、できることを」の方が合っているようです。
やってよかったこと
- モチベーションが上がる
「いま自分がやっていることには価値がある。少しずつでも確実に目標へ近付いている。」という実感があるので、やる気が出ます。
結局「つい後回しにしがちなこと」って「今やってもやらなくても、そんなに変わらないし誰からも認めてもらえない」ものが多いんですよね。
そこを目に見える形にしていく効果は想像以上でした。
- 強制力がある
毎朝飲んでいるコーヒーがなくなりそう。
来週旅行なのに、仕事でもプライベートでも使っているバッグのファスナーが壊れた。
来月ちょっとした集まりがあるのに、そこへ着ていくちゃんとした服がない。
こういった「生存に必須ではないけど、今の生活において必要なもの」が欲しくなる機会って絶対にあります。
それが欲しければやるべきことをやるしかない。
このほどよい強迫観念がモチベーションの維持につながっています。
- 時間の使い方が上手くなる
ダラダラしている暇があったら、早寝早起きして掃除してジム行って読書して勉強したほうがポイントは貯まる。
もし忙しかったり疲れていたりして、あまり動けない日があったとしても、「じゃあ何ならやれそうか?」「後日どうやってフォローする?」を考える。
こうして自然と無駄な時間を減らし、有意義な時間の使い方ができるようになりました。
- 無駄な出費が減る
金額に関わらず、無駄にポイントを消費して本当に必要なものへの手が遠ざかるのは避けたい。
こうして本当にいるものを厳選するようになります。
そして、苦労してポイントを貯めて、やったぁこれでようやく欲しいものが買える、となったとき。
「本当にそれは欲しいもの?今までの苦労に見合ってる?」と再度考えるようになります。
本来はこれが労働に当たるんだろうけど、ついつい無関心になったり、「安ければそれでいいや」という思考になりがちなんですよね。
- 罪悪感なくお金が使える
自分自身が「今後の人生において、やったほうが良いこと」に価値をつけて、その対価を保証していますから、使うときは遠慮なく使っていいんです!
元がケチな性質なので、半額のヨーグルトとかでも買うのに躊躇するんですが、「この分頑張ったんだから大丈夫!」と自分の消費行動に胸を張ることができます。
デメリットへの対策
今のところそんなにデメリットは感じていませんが、あるとすれば、めんどくさい、飽きるといったところでしょうか。
対策としては、
- 極力シンプルな方法にする
私は仕事中でも常に持ち歩く手帳に書いています。
暇があれば手帳を見て進捗状況やその日にできることを確認。
なにかを実行すれば即記入。
- 定期的に振り返って見直す
他にやっておきたいことはないか。
こなしたタスクに偏りはないか。
ポイントの設定はこれでいいか。
こういったことを常に振り返り、週に一度はリストを作り直すにしています。
飽き性の私には、適度な変化があったほうがマンネリせずに良いみたいです。
まとめ
人生において、「これが出来たらいいなぁ」とか、「いつかやらなきゃいけないとは分かっているんだけどね…」と思っていること。
それらに全力で楽しく取り組むための方法。
自分で自分のやるべきことに価値をつけて、その報酬を支払うお小遣い制。
長い目で見れば、その場の報酬以上の効果が得られるかもしれませんし、一見大したことはないように見えて実は大変な可能性を秘めているんじゃないかと思います。
早寝早起きとか、筋トレとか掃除とかやりたいんだけどつい後回しにしがちなことを難易度別にポイントを割り振って、1P=100円として生活必需品以外のことに使うお小遣い制を始めてみた!
良い習慣は付くし無駄な出費は抑えられるしたまの贅沢への罪悪感もないしで楽しめそう(^^)
今朝は10P分頑張った✨— にゃんす (@nyansu_nyan) 2019年7月3日