ずっとやってみたかった宿坊体験に思いきって申し込んでみました!
鹿王院(京都市 嵯峨嵐山駅)の宿坊【くちコミ付き】 | 宿坊研究会
紅葉の名所でもある鹿王院(ろくおういん)では、女性限定で宿坊の受け入れをされています。
チェックインまでの流れ
場所は、嵐電鹿王院駅からすぐですが、住宅街の真ん中にあるのと、辺りが真っ暗なので少し迷いました。
昼間は紅葉が綺麗でしたが、夜は正門から奥の入り口までに明かりがなくて怖かった!
19時半までに食事を済ませて中へ入り、書類記入とお支払い。(1泊朝食拝観料込4500円)
その後、お風呂やトイレ、お部屋を案内されます。
この辺りの流れは、ゲストハウスと同じです。
まずは何もない空間を堪能しよう
お部屋はこちら。
置いてあるものは、我が家のミニマムルームと大して変わりないんだけど、やっぱり静謐さが全然違う。
私が18時頃着いたときには、相部屋の方はまだいらっしゃらなかったので、しばらく何もない部屋でぼーっとしていました。
たまに列車の走る音が聞こえる以外は、本当に静か。
無音を楽しむって実はこんなにも贅沢なことだったんだなと感じました。
相部屋ならではの交流
1時間くらい静寂を楽しんでいると、相部屋の方が来られたのでお茶を飲みながら軽くお話。
同世代くらいの、1人旅と京都が好きな方でした。
「ゲストハウスにも興味はあるけど、外国人ばかりで何だか怖そうだから、結局高いけどホテルを使っている」とのことだったので、ゲストハウスガイド100をオススメしておきましたw
ゲストハウスガイド100 - Japan Hostel & Guesthouse Guide -
- 作者:前田 有佳利
- 発売日: 2016/07/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
私が行ったときは、宿泊者は二人だけだったので、襖で仕切って一人一部屋状態でほどよい距離感で過ごすことができました。
お風呂は交代制
そうこうしていると、お寺の方がお風呂にお湯を張ってくださったので交代で入ることに。
お風呂は普通の家庭用の浴槽+シャワー。
シャンプー類やタオル等は持参。
これはいつものゲスハ泊と同じなのですが、地味に困ったのがドライヤーがないこと。
部屋に暖房器具もなく、頭が濡れたら風邪ひきそうだったので洗髪は断念。翌日銭湯へ行きました。
夜は寒さと飢えとの闘い
お風呂にはいったら後は寝るだけ。
ただ、和室に暖房なし&掛け布団1枚だけなので寒い!
そして、お腹空く。
しかし、日頃の修行の成果か、持っている服を着込んだり、お白湯を飲んだりして調整すると、意外とぐっすり眠れました。
昼間は首に巻いているスヌードを、夜はお腹に巻くとすごく暖かくなるのでおすすめ!
(但し見た目はダサいので人に見られないように)
待ちに待った朝!
朝は障子越しに射し込む日の光や、物音、館内放送のアラーム等々で目覚めます。
寒くて布団から出るまでが試練。
この日は朝の御勤めがなかったので、早速朝ごはん。
鹿王院の朝ごはんはすごく美味しいとの評判だったので、これを楽しみに来たと言っても過言ではない!
(お味噌汁とご飯のおひつも付きました)
決して旅館のような豪華さはないけど、1つ1つが滋味深くて、特にゆり根入りのがんもどきが本当に美味しかった…!
秋の京都を独り占め!
朝食後は、お堂を開けてくださったので参拝したり、ゆっくりお庭をお散歩したりして過ごしました。
普段は混雑する秋の京都を、静かにのんびり味わえるのは宿坊の醍醐味ですね。
まとめ
・夜道の迷子に注意!不安な方は明るい内に到着するか、昼間に下見を。
・宿坊は「なんにもない空間」を楽しむところ。人によっては退屈かもしれないけど、ただぼーっとするだけでも新鮮な気付きが得られることも。
・相部屋はそのときの運。人が多いのが苦手であれば、平日や、朝のおつとめがない日を狙えば空いているかも。
・タオルやアメニティ、ドライヤーは持ち込み。昼間の内に銭湯に寄っておくと楽。
・夜の空腹は修行と思って耐えられるけど、寒がりさんは冷え対策を。
・朝のごはん&お散歩タイムは至福。また行きたい!
宿坊体験は、想像以上に豊かな『静かさ』を感じられるので、ぜひ一度足を運ばれてみてください。