ミニマリスト

ミニマリストを語るのに、貧富の是非は必要かい?

貧乏神髄

貧乏神髄

  • 作者:川上 卓也
  • 発売日: 2002/09/01
  • メディア: 単行本

ポジティブ貧乏(もどき)かつミニマリスト(見習い)を自認している私ですが、決して両者を混同しているわけではありません。


私の中ではポジ貧は将来への投資(自分が後悔しない生き方のための準備)、ミニマリストは今を集中するためのツール(人、モノ、金のノイズからの脱却)に近いです。
どちらが高尚とかもないですし、どちらも人に非難される言われはないです。

私のポジ貧全盛期は大学時代でした。

当時は今と違って、食器棚、タンス、ベッド、パソコンにネット回線まであり、モノにはあふれていました。
そのなかで、何となく部屋の圧迫感は感じてたものの、そういうものだと思っていました。
そして、家賃も全て込みで生活費月7万円以下で暮らす生活を6年間送っていました。
当時のmixi日記を読み返すと、「今日は、○○先輩にコーヒー奢ってもらいました!これだけあれば大根、玉子、こんにゃくのおでんセットが買える値段!(それぞれ何曜日にどこで買うか明記してある)ありがとうございます☆」とか書いてありました。
いや、マウント○ーニアだからね!

しかもその先輩と一緒に入るはずだった派遣のバイトに遅刻されて、相当迷惑かけられたお詫びだからね!

またある日は、
「カップ麺買うくらいなら1玉10円のゆでうどん買い占める!あ、パン耳分けてくれるパン屋さん情報募集中です~(☆∀☆)」

ゆで うどん 1玉

ゆで うどん 1玉

  • メディア: その他

我ながら引くわ!!(笑)
でも、当時はすごく楽しんでやっていました。

何でこんな暮らしをしていたかと言うと、一番は、どこで何しても人生やっていけるという自信をつけるためと、貯めたお金で、好きなときに好きな人と好きな場所へ行けるようにするため。次に親にお金の無心をしたくない意地と、高額な医学書代のためかな(笑)

獣医内科学 第2版

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  • 発売日: 2014/05/29
  • メディア: 大型本

でもこれはミニマリストだからではないです!
ポジ貧の言い訳にミニマリストを使いたくないし、ミニマリストだからポジ貧しているわけではない!

逆に言えば金持ちのステータスとしてミニマリストを見せびらかしたくないし、ミニマリストだから高級品にしか価値を見出だせない訳ではないですよね?(価値あるものが偶然それなりに値を張るものだった、って考えですよね?)

例えば、ミニマリスト的発想として、茶の湯の思想が挙げられますが、そこには茶器が高級かどうかは関係ないですよね。

茶の湯の良し悪しは、道具、所作、貴賤貧富によらず、ただ自得(自分で心に悟る)のみが重要とされています。
だから、国宝級の茶器だろうが、100均だろうが自分で作ろうが、自得があれば良いのです。
もし、国宝級の茶器を使っているならば「すげーこだわり!カッコいい!」と思って眺めてれば良いですし、100均なら「こんなのあるんだ!すごい!」と思えば良いですし、手作りなら「うわ、マジか!やるなー!」と思ってれば良いだけのことです。
ただ、それはどれも茶の湯の本質ではないですよね?
単なるお茶好きが、それぞれの茶器の好みを披露してるだけのこと。
それに対して「こいつは100均の茶碗だからダメだ!」とか、「野点は全くもって分かってない!」とか言ってるほうが野暮な気がします。

私のブログタイトルは「猫に小判」ですが、元々の意味は、どんな立派なものでも、価値がわからない者にとっては、何の値打ちもないものであるというたとえです。それを自己流に解釈して、「私は、小判(=一般的に価値があるとするもの)ではなく、自分にとって本当に価値があるものを模索して生きていきたい」という意味でつけています。そしてそれこそがミニマリズムではないかと考えています。

茶器の値段に関わらず、茶の湯をたしなむ者が皆互いを尊重しあい、一期一会を大切にし、その中で自得を見つけていければな、と切に願っています。

私、茶道習ったことないけどね!!ww

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