夏休み!日も長くなったことだし、愛犬と一緒にたくさん遊んで楽しい思い出をいっぱい作るんだ!!
そう思ってワクワクしていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
しかし、たとえ火の中水の中あの子のスカートの中以外であっても、気をつけて欲しいところはたくさんあります。
そこで今回は、散歩中の事件・事故としてよく見聞きするもの5つを取り上げてみました。
1. 熱中症
犬は、多くの人が思っているよりもずっと簡単に熱中症になってしまいます。
お散歩に行く前は地面を手で触ってみて熱くないか確認を。車内放置などはもってのほか。
こまめな水分補給を欠かさずに。
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クールバンダナなどの、ひんやりグッズなどを利用するのも良いかもしれません。
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特にパグやフレンチブルドックなどの短頭種は重症化しやすいので気をつけてください。
2. 誤食(中毒、異物)
人がたくさん集まる所には、色々なものが落ちていることがあります。
タバコの吸殻、チョコレート、キシリトールガム…これらは重篤な中毒症状を引き起こす可能性があります。
ちょっと自然が多いところだと、除草剤や有毒植物を口にしてしまう危険性も…。
もし、愛犬にとって危険なものを食べてしまった場合には、速やかに近くの動物病院へ連絡してください。
中毒は時間との勝負になることが多いです。
できるだけ急いで、催吐処置・胃洗浄・点滴などの適切な処置を受けられてください。
また、オモチャやタオル、靴下などで遊んでいるうちに誤って飲み込んでしまったり、匂いにつられて果物の種や焼き鳥の串、ルアー・釣り針等を丸飲みしてしまうこともよくあります。
この場合は飲み込んだものの大きさや詰まった場所によって内視鏡や開腹手術が選択されます。
しかし、中毒にしろ異物にしろ、誤食において一番怖いのは、いつ、何を食べたのか飼い主が見ていないことで発見が遅れてしまうことです。
わんこは時として、「えぇぇ、何でそんなの食べたの!?」という行動に出ることがあります。
いつもの慣れた道だから、ごはんはちゃんとあげているから、ではなく常に油断することなく見守っていてくださいね。
3. 咬傷
咬んでも咬まれても大変な問題になります。
人が重症を負わない限りニュースにならないだけで、実際にはかなり頻繁に起こっています。
普段は大人しい子でも、暑さや知らない場所・人にイライラしてつい…という場合もあります。
彼ら彼女らにとって、噛んだり吠えたりすることは、一番表現しやすい自己主張の1つです。
たとえ端から見て犬同士で甘咬み、じゃれているつもりだったとしても、相手の犬がもし神経質な性格だった場合、恐怖でショック起こすこともあります。
もし心臓病を患っていた場合(特に小型犬の老犬には珍しくないことです)、興奮により重篤な発作を引き起こすこともあります。
最悪その場で命を落とすケースも決して少なくはないのです。
さらに、人を咬んでしまった犬が狂犬病予防注射をしていない、咬まれた犬が感染症にかかってしまったといった場合には、また別の問題が発生しますのでご注意を。
4. 交通事故
一瞬の隙をついて手からリードが離れた、もしくは首輪が抜けた、愛犬はここぞとばかりに道路へ飛び出す、そこへ1台の車がー。
このシチュエーションでの事故も多いですが、意外とよくあるのが自宅付近での家族の車による事故。
散歩している人は家の近くなので気がゆるむ、愛犬は大好きな家族のもとへ駆け寄る、運転手は死角なので気がつかないー。
愛犬を中心とした、笑いの絶えない和やかな家族が、一瞬にして不穏な空気に包まれるのは第三者から見ても辛いものがあります。
くれぐれも、散歩前のリード・首輪・ハーネスの点検、車や自転車が近くを通る際にはリードを短く持つ、少し距離が離れた所からでもお座り・まてが出来るようしつけるなどを徹底し、事前の対策に万全を期してください。
例え愛犬の傷が治っても、家族の絆まで治るとは限りませんから。
5. 誘拐
暑い!のど渇いた!ちょっとコンビニ寄っていこう!すぐ帰ってくるから近くに繋いでおけば大丈夫よね?
いなくなった後でどんなに手を尽くして探しても、見つかることはほとんどありません。
地域・犬種・年齢問わず発生しますので、人に対してフレンドリーな子ほど特に目を離さないように。
最後に
ゲーム自体を否定する気はありませんが、「スマホ片手に愛犬と冒険の旅に出たら、気付いたときには数時間経過していて犬がゼェゼェ言ってた」なんて話を耳にすると、すごく心配になります。
ただでさえ、暑さに加え帰省や旅行などで知らない場所や人と、直接的または間接的に接する機会が増える季節です。
お散歩するときに着けるリードは、文字通り命綱であることを忘れずに、楽しい時間をたくさん過ごせるよう切に願っています。