1月13日に行われた、ミニマリスト佐々木さんのトークイベントの感想です!
会場は名古屋から1時間ほどのところにある南知多ゲストハウスほどほど。
本っ当に優しさと愛に溢れた素敵なゲストハウスで、こちらの本で絶賛するのも納得でした!
日本てくてくゲストハウスめぐり (地球の歩き方コミックエッセイ)
- 作者: 松鳥むう
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド・ビッグ社
- 発売日: 2017/07/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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所有から利用
今回のトークのメインテーマ。
一度購入したモノを、ずっと自分の物として持ち続けるのではなく、借りる気持ちで使って手放して、また循環させるという考え方。
もう回し者かなっていうくらいメルカリの話が主体。
正直、始めのほうはあまり興味がないなぁと思って聞いていました。
それは何故かと言うと、
- 「一度迎え入れたものは最後まできちんと使い切ることがモノを大事にするということ」という考えが私にはある
- モノに支配される人生から解放されるためのミニマリズムなのに、次に何を売ろう・何を買おうと考えてしまっては、結局脳のメモリはモノのことばかりで占有されるのではないか?
- そもそも既にミニマリストなので、売れるようなモノがあんまり手元にない
それよりも、以前ゲストハウスガイド100のイベントで話されていた、所有から共有という考え方のほうが、モノを個人では持たないという点で似てはいるけれど、より楽しみを分かち合えるような感じがして好きかな。
【ゲストハウスガイド100出版記念イベントin和歌山】著者のだりさん、編集者の佐々木さんについての印象と私自身の変化 - 全力にゃんす!
しかし、お話を聞いていくうちに、「あ、これも結構面白いんじゃないか?」と思うところも。
- メルカリで売れるための宣伝文句を考えたり、手放すこと自体を楽しむという視点
- モノを増やすことを恐れるあまりにチャレンジ出来ないことがあるのならば、それはすごく勿体ない
- モノを利用する楽しみも、モノのない部屋で過ごす楽しみも両立できる
この辺りは、モノが大好きな元マキシマリストならではの視点であり、私も少し取り入れてみたくなりました。
ミニマリズムとパートナーシップ
佐々木さんのトークの後は、参加者全員で車座になって1人ずつ悩みや感想を話していくことに。
そこで一番盛り上がったのが、「私服を制服化することに対してパートナーが不満そう」という話題。
「パートナーにはより魅力的で、見ていてこちらも嬉しくなるような格好をして欲しい。毎日同じ服ばかりはちょっと…」
という意見と、
「清潔感があれば同じ服であっても構わない。そこも含めた『自分らしさ』をお互いに尊重したい」
という意見。
一見、前者は自分の気分しか考えていない身勝手な人で、後者は他者を認める寛容な人、という印象を受けるけど、実際にはどちらも自分の主張を通すことしか考えてないと思う。
結局は違う価値観の相手と、どこまで歩み寄れるか。
例えば私の場合だと、
大切な人が私の姿を見て喜んでくれるのはすごく嬉しいし、そんな自分の姿も多分好きになると思うから、2人で出かけるときの服や一緒に過ごすときの部屋着は相手の好みを反映しても良いかな〜。
と考える一方で、
仕事に関わることであれば、安全と信頼と効率のためにメイクや服装にもこだわりがあるから、そこを指摘されるとすごく反論するし、すごく腹を立てるかもしれない。
……我ながらめんどくさい。
でも、そんなめんどくさい許容範囲がお互いに分かって初めて、「数ヶ月毎に入れ替える」「小物や髪型で変化をつける」「いっそパートナー自体を断捨離」というアドバイスが活きてくるのだと思う。
こんな事を言うと、「下手なコト言って怒らせても嫌だから、じゃあもう言わない!」みたいになりそうだけど、伝え方が悪いことはあっても、意見を伝えること自体は悪いことではないし、むしろ近しい人ほど積極的に伝えるべきだと考えている。
正直に伝えてくれる相手がいるからこそ、新しい価値観を知ることができたり、新しい自分に出会えたりする。それは素敵なことなんじゃないかと思っています。
「あなたがAと思うなら私もAです」が信仰で、「あなたはAと思うけど、私はBだと思う」と認め合えるのが友情で、「あなたはA、私はB。それではCという道を探しましょうか」と歩み寄れるのが愛情なのかもしれない、とふと思った。
— にゃんす (@nyansu_nyan) 2018年1月27日
色々な価値観を面白がってみると人生は楽しい
今回のイベントで一番良いなと思ったのは、「何でも楽しい」という心境。
モノを持つことも、手放すことも。
誰かと過ごすことも、孤独と向き合うことも。
過去の記事でも触れたけど、そんな境地に行けたら人生面白いだろうな。
- たくさんの視点を持って、たくさんの幸せを見つけたい
- 「自分に合った人や場所を探す」ことも大事だけど、「誰とどこで過ごしても楽しめる自分」に持っていくのも面白いかもしれない。
「なんとなく苦手なもの」に全力で向き合ってみる - 全力にゃんす!
自分に正直に、ブレずに生きているけど、他の価値観も楽しめる。
“お金やモノでなく、価値観自体を問える仕事がしたいー"
著書のぼくモノに書かれていたように、様々な価値観について考え、自分はどうありたいのか問われたようなイベントでした。
カメラアプリのフィルターを切り替えるのと同じように、自分の価値観のフィルターも目の前の景色が最も美しく見えるように変えることが出来たら、もっと世界は面白く広がるのかもしれない。
— にゃんす (@nyansu_nyan) 2018年1月22日