ダイバーたるもの、海をいつまでも綺麗なままで保ちたいと願うのは当然のこと。
ライセンス取りたての初心者とて、その願いは変わりません。
今回、海中清掃ボランティアに参加してきたのでその体験を紹介します!
いつやるの?
私が参加したのは6月ごろ。
「海開きの前にビーチを綺麗にしよう!」という企画だったため、この時期となりました。
イベントの目的や地域によって時期は異なるようです。
どうやって参加するの?
Cカード(ダイビングのライセンス)を取ったダイビングショップさんからメールでお誘いがありました。
「地域名 海中ボランティア」や「ダイバー ボランティア 募集」などで検索してみたり、ダイビングショップのHPをチェックしてみると見つけやすいです。
ダイビング初心者だけど大丈夫?
今回は海水浴場の清掃という、浅瀬での作業だったため参加できました。
参加者のなかでも1番の初心者だったため、バディにはインストラクター、清掃範囲は比較的安全なところ、というように配慮して頂きましたが。
サンゴの生態調査や災害後の清掃などのイベントでは、経験本数〇〇本以上という規制を設けていることが多いです。
下手な人が潜って事故にあったり、環境を破壊したらいけませんからね。
どんな人が参加するの?
海上保安庁の職員、水産系の大学生など、日頃から海に親しんでいる方が多かったです。
実務で鍛えられた方たちは、▽こちらの本に出てくる海の男達のようにバリかっこ良かったです。
やってみて楽しかったこと
掃除が目的とはいえ、やはり海の中をお散歩するのは楽しかったです。
海中でお魚さんや浮遊生物に出会ったり、みんなで手分けして海底のゴミを拾い集めたり。
終わった後は、ダイビングショップでご厚意のカレーを頂きました。
ダイビング講習中にお世話になった海に貢献できて、みんなで協力して頑張ったぞという達成感もあって、打ち上げのような雰囲気で海の話を聞いて、とすごく充実した1日になりました。
清掃中のハプニング
海中での清掃は、海藻に引っかかった網を撤去したり、海底に沈んだゴミを拾い集めたりします。
そうすると、海底の砂がすごく舞い上がるんですよね。
しかも、夢中でゴミを探しているので周りの状況が全く見えていない。
気がつくと、グループからもバディからもはぐれて1人になってしまいました。
バディとはぐれるのは、ダイビングではタブーとされていること。
しかし、そこで慌てるのはもっとダメ。
いざとなれば水面にゆっくり浮上すればいいやと思って落ち着いてじっとしていたら、インストラクターさんが音で居場所を知らせてくれました。
海中ではとにかく落ち着いて行動しろ!という講習の教えを身をもって体験しました。
やってみて分かったこと
拾い集めたゴミは、ほとんどが空き缶・ビニール袋、ビニールシートなど、海水浴客が捨てたであろうもの。
手に大きなメッシュの袋を持って行動していましたが、段々重くなってきて、浮力を調整しないと海底に沈んで泳げなくなるほど。
また、何回かビニール袋と間違えてクラゲを捕まえそうになったり。
よくイルカやウミガメがクラゲと間違ってビニール袋を食べてしまうことが問題となっていますが、確かに見分けるのは難しいと思いました。
まとめ
- ダイバーによるボランティアは内容も時期も様々
- ライセンス取りたてでもできることはあるが、ダイビングの難易度によっては経験本数で制限しているところも
- ダイバーのなかでも特に海に関心がある方が積極的にボランティアに参加しているようす
- タダで海に潜れて、社会貢献して、色々な人と出会える海中ボランティアは楽しい!
Cカードをお持ちの方は、ぜひボランティアでのダイビングを考えてみられてはいかがでしょうか。