今までずっと「ミニマリズム」は、「断捨離」や「シンプルライフ」とは、似ているようでいて、何かが決定的に違う気がしていました。
最小限主義。 「大きい」から「小さい」へ モノを捨て、はじまる“ミニマリズム"の暮らし
- 作者: 沼畑直樹
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2015/11/21
- メディア: 単行本
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どちらも「モノを増やしたくない」という思いはあるものの、単純に所持品の数の問題ではなく、もっと根本的な所が違ってて、そこに私は惹かれているのだと。
私が『最小限主義。』を読んでまず思った事は、『NO TRAVEL, NO LIFE』という本と空気感がすごく似てるな、ということ。
世の中には、見えないけど、さわれないけど、言葉に表せないけど、だけど確実に存在する、ある大切なものがある。
穏やかな孤独感。それが一人旅。
Whenとか、Whereとか、Whoとか、Whatとか、Whyとか、Howとか、そういう言葉はどうでもよくなってきた。そして笑いがこみ上げてきた。
この本にハマるなんて、『旅したら豆腐メンタル治るかな?』から考えると、自分の事ながらよくここまで成長したものですw
こちらは、『最小限主義。』より。
ミニマリズムについて考え続けて、一番良かったこと。それは、「何でもない自分」に気づけたことだ。
「何者でもない自分」になって、「精神的な束縛から解放」されること。
これが恐らく、旅を通じて私が求めていることだったのかもしれないと思いました。
でも実はこの感覚って、わざわざ遠くへ旅にでなくても得られるものなんですよね。
例えば、洗濯物を外に干すときの清々しさだったり、自転車を漕ぎ始めるときのワクワク感だったり、仕事の休憩中にふと見上げたときの空の広さだったり。
屋外に限らず、部屋で寝転んでただぼーっと天井を見上げてるときだったり、掃除したての床を見渡してるときだったり、縁側でひなたぼっこしながら本を読んでいるときだったり。
何もないけど、自分の空間。
私が幼い頃から感じていた、小さな「幸福の瞬間」。
それを再認識させてくれたのが、『最小限主義。』でした。
断捨離とも、シンプルライフとも違う “ミニマリズム幸福論”。
私にとってのミニマリストとは、お金のあるなしとか、モノの数とか、働き方とか、そこはそれほど重要じゃなくて、ただこの「ミニマリズムな幸福感」を共有できるかどうかだと思いました。
皆さんもこの本を読んで、「モノより大切な“もの“」の存在について考えてみてはいかがでしょうか。